外国人と一瞬で仲良くなる方法

 1日のうちに何人の人とすれ違うのだろうか。きっと物凄い数の人間とすれ違っていて、多分そのうちの多くの人とは一生関わることがないだろう。仮に会話を交わしたとしても、強面の若者に肩がぶつかり「あぁん?!」と言った感じで睨まれて「すいません、」と謝ったにも関わらず「あー痛ってぇ〜腕折れちまったよ〜どうしてくれんの?」と、最悪カツアゲの格好の餌食になってしまうことだろう。袖振り合うも他生の縁とは言いつつもそんな縁とは死んでも結ばれたくない。

 

 

こんなヤンキー映画脳丸出しの妄想とは裏腹にとってもハッピーな外国人と学内ですれ違った。今日は、そんな普段は絶対関わりなど生まれないであろうシチュエーションでさえも、友情を生み出した瞬間をここに記そうと思う。

 

その外国人とすれ違いざまに 目が合ってすぐに「あ、外国の人だ!」と判断した私はなぜか話し掛けたく、いや、あの瞬間からもう友情が芽生え始めていたのかもしれない。咄嗟に「morning!(朝!)」と発した私の言葉はもう口から飛び出した後では私の口に帰ってくることはない。完全に間違えた。いきなりの初対面で朝!と言われてなんて返せばいいというのだ。言うなればgood morningにしたいところだったが、あれは12時過ぎの話。もうmorning ではなくnoonだ。どちらにしてもアウト。

 

そんな朝!と話しかけてきた日本の低脳大学生に対し「morning?good morning? You speak English?(朝?おはよう?お前英語話せるの?)」と聞いてきた。完全に意訳だし、実際そう言ったかも分からない。しかし、英会話に大事なのはニュアンス。なんとなくで言葉を受け止め、すぐさま返球することが大切だ。多分会話とはそういうものだ。

 

「yes! I can speak English (おう!英語いけるぜ)」

 

日本の英語教育でthis is the penよりも、I can speak englishのほうが圧倒的に使用頻度が高いだろう。これはペンです。だから何だ。

 

英語を話せると自分から言った以上すぐにその実力とやらを見せつける必要があると考えた私は英語を更に畳み掛け「I’m a professional in speaking English (私は英語のプロだ)」と教えた。

 

その外国人も負けじと「I’m a professional in speaking English too. we’re a professional Too.(私もプロだ。私たちはプロだ!)」と仲間意識を表明してきたため、

私「yes! We are professionals!!」

私 外「We are professionals!!」

外 「yeah!!」

 

という具合に仲間に迎えてあげた。

 

すると、外国人は右腕を高らかに挙げた。その親指はピンと反り立っていた。

 

 

 

英語は世界を変える。

 

 

英語はピースだ。

 

 

 

We Are Professionals.