全デート童貞のためのカップルで高い食事に行った時の最適解とは
もう今年も残りわずかとなりました。
2018年に突入しようとしています。
しかし、我らデート童貞(初心者)にとって最大の2017年の山場が訪れようとしている。
メリー・クリスマスだ。
日本人であるにも関わらずいつの日からか祝うようになった祝日である。
カップル(特に彼氏)にとっては彼女の誕生日、そして付き合った記念日に継ぐ一大イベントである。ふと、3年前にセブンイレブンが公表した「コンドームが最も売れる日」みたいな名前の記事でクリスマスという結果を見たことを思い出した。
まあ、何はともあれそういう一大イベントであることは間違いない。
そんな日に限って高いディナーを予約し、高いプレゼントを用意してちょっと良いデートを演出します。いや、したくなるのが男のサガというもの。そんな日本の経済をゴリゴリ回すデートをするにあたってちょっとだけアドバイスをしようと思う。
そんなアドバイスをしようと思った発端は2、3日前のちょっと小高いリッチな夕食から始まった。
このお店は私の県でステーキ店くらいのワードで検索すると間違いなくヒットするステーキ店である。ここのステーキ弁当は4400円とかするマジで良い値段のする店だ。予約は一切受け付けておらず、食事を堪能するには並ぶ以外に選択肢はない。
味はご想像通りステーキだろうがハンバーグだろうが「美味」の一言に尽きる。
口に入れた瞬間小爆発が起きて、脳内はまるで忍者の煙玉を食らったかのように真っ白。その真っ白の背景の中心から「美味い」というワードを叩きつけられる感じだ。
ハンバーグは口に入れた途端に肉汁が溢れ出す。
その肉汁の中心から「美味い」というワードを叩きつけられる感じだ。
どんな忍術を使えばあんなに美味しくなっているのでしょうか。
ちなみに、そこから得られる方程式は
ステーキ=忍術+煙玉
ハンバーグ=忍術+肉汁(つまりカロリー)
この導き出された方程式が何に利用できるのかは分かりませんが、今回はお店の話をしたいのではないので話を本筋に戻します。
続けます。
こういう価格設定の高いお店に来る若いカップルといえば大体がお祝いである。
しかも毎月記念日とかの比ではない彼女の誕生日クラスのイベントである。
そんなカップルが今まさに私の前のテーブルで食事をしようと座ったのである。
その距離は約2.5メートルといった程度。
基本的にこういったお店は静かなので、話は余裕で聞こえる。
「すごい美味しそうな匂いがする」
「ハハ、さ、何にする?」(メニューパラリ
「・・・。」
「じゃー俺は鉄板焼き定食(ステーキ)、〇〇は?」
「んー、私はハンバーグ!あ、あとご飯じゃなくてパンがいい」
てな感じで注文を済ませ、携帯に目をやる(何せ静かな店なので)。
そして料理が運ばれて来た。食事を始めるや否やお決まりの会話が始まる。
「すごいよこのお肉!」
「美味しそ〜!」
パクパクモグモグ
「美味しい?」
「うん、美味しい」
「・・・。」
さて、ここでどんなことが起きているのか。
デート童貞達には到底理解ができないであろう。
つまり、このシチュエーションの中では多くのジレンマが潜んでいるのだ。
ジレンマの発生を防ぐためには以下のポイントを解決することで回避できる。
どうして有名なステーキ店であるのに彼女はハンバーグを注文するのか。
そして、ご飯ではなくパンなのか。
加えて、最後に会話が弾まなかったのか。
まず大前提として、高い店は料理の値段が全体的にたっかい。
そのため、メニューを開いた途端にまず第一の沈黙が訪れる。
その思考回路は単純で、奢られるであろう彼女の思考回路は
「中でも手頃な値段のものにしよう」
この一択だ。「わーい、ステーキだ!黒毛和牛ヒレステーキにしよう!」なんて考える彼女はまず、いない。鬼か。 また、ライスかパンかの選択はパンを選ぶ。
なぜならナイフとフォークでご飯を食べるのは高度なテクニックが要されるからだ。危うく皿を汚しかねない。
ちなみに、そこから以下の方程式が得られる。
彼女の思考=ハンバーグ
である。
そして彼氏の思考回路はこちら
「俺がそこそこの値段のものを頼まなかったら相手は頼みづらいだろうな、よし、ステーキにしよう。がっつりコメで肉を頂こう。」
ちなみに、そこから次の方程式が得られる。
彼氏の思考=ステーキ
である。
この彼氏の思考というのは純粋に =がっつりコメで肉を頂きたい である。
この2つの式に
ステーキ=忍法+煙玉
ハンバーグ=忍法+カロリー を代入すると
がっつりコメで肉を頂きたい=忍法+煙玉
彼女の思考=忍法+肉汁
この解は
彼女の思考+煙玉=がっつりコメで肉を頂きたい+カロリー。
彼女の思考回路は実際のところがっつりコメで肉を頂きたい上にカロリーを欲していることがわかるだろう。
続けます。
この両者のジレンマの結果として彼女はがっつりカロリーを抑えたことで、家に帰ってから夜食を食べる羽目になり、食事中はカップルで同じものを食べていないため共感度合いに薄れる。その結果会話が盛り上がらないのだ。
そこで私が提案する最適解は、「同じものを注文する」である。
至ってシンプルな答えで申し訳ない。
まず、彼氏はメニューを自分にだけ見えるように自然に開き(もしくは事前にリサーチをしておく)、「ここはステーキがうまいんだよね」と言い、すかさず店員さんを呼んで「ステーキ2つ。コメで」と伝えよう。パンはだめだ。彼女の心は「がっつりコメで肉を頂きたい+カロリー」なのだから。
たとえ、彼氏からのアプローチが無かったとしても、彼女は「何にする?」と聞かれた時点で「〇〇くんと同じのにする!」というのがベストだ。その答えに対して彼氏は黒毛和牛ヒレステーキを頼まれるリスクを回避できたことに胸を撫で下ろすだろう。
以上がたった1つのコツであり最適解であると思う。
これを参考にみなさん メリー・クリスマス。